【英会話・英語 アミック】Intelligences
2017/03/28
頭のよさというのは、従来は、いわゆる知能の高さを意味し、知能指数IQ (Intelligence Quotient)で表されてきました。つまり、知能検査で高得点をあげられる人が頭のいい人、言い換えれば、分析能力の高い人のことを限定的に指していたのです。
ところが近年、不可算名詞のはずのintelligenceも複数となり、intelligencesという概念に注目が集まるようになってきました。いくつのintelligenceを挙げるかは学者によって異なりますが、共通しているのはインテリジェンスというのはただ一つの要素を指すものではないということです。
たとえば、ある人がいかにその場にふさわしい行動をとることができるかとか、時間の使い方がうまいとか、あるいは考えをどう表現するかということもある種のインテリジェンスと考えられるわけです。また、人に対する思いやりなどもインテリジェンスと考える場合もあります。そして、それらはどれも、テストで測ることは非常に難しいのです。このようなインテリジェンスはEQ (Emotional Intelligence Quotient =心の知能指数)と呼ばれることもあります。
人は一人一人違います。その多様性が個性となり、大切にはぐくまれていくべきものだと思います。個々には必ずそれぞれのインテリジェンスがあり、それぞれが相手を認め、尊重する態度を持つことは基本的で重要なことだと思います。
里美